こちらの記事では、カメラ機能以外の、ほぼすべての見守り機能が備わっているデバイス「アイシル」についてご紹介します。
見守りカメラを嫌がる高齢者の方であれば、アイシルがとりあえずの第一候補になるのではないかと思います。
高齢者宅にインターネット環境が無くても、予めモバイルルーターがセットになっているプランがあるので、ご自身で難しい契約をして高齢者宅のネット環境を整える必要もありません。
月々3000円程度まで予算がある方であれば、全ての見守りをされている方におすすめです。
アイシルの公式サイトはコンテンツが多く複雑なので、こちらの記事で分かりやすくまとめて解説します。
(この記事で使用している画像は全て、アイシルの公式サイトより引用しております)
◆本サイトの表記には、一部プロモーションを含みます
目次
高齢者向けの見守りサービス端末「アイシル」とは?
「アイシル」は、見守り機能にプラスして認知機能の低下をサポートするアイテムです。
- 「一人暮らしの親に、もしものことがあったら」
- 「お父さん、ちゃんとご飯食べてるかな?」
- 「最近おばあちゃんと電話していると、受け答えがおかしいことがある」
- 離れて暮らす親にはなかなか会いに行けないし、電話しても「大丈夫」としか言わない。
そんな不安を解消してくれるのが、高齢者を24時間365日見守り、異常を知らせてくれるアイシルです。
アイシルの特徴は大きくわけて3つあります。
- センサーにより24時間365日見守りができる
- 押しボタンで高齢者の生活状況を把握できる
- クラウドにデータが保存されるので高齢者の変化に気づける
アイシルは、センサーの反応とボタンの押下状況で、高齢者の異常を察知します。
異常はメールやLINEで家族へ知らせてくれるので、離れた場所にいても安心です。
さらにセンサーと押しボタンの情報は、クラウドに蓄積。
蓄積データはAIを用いて分析され、生活状況の変化をわかりやすいグラフで記録します。
生活状況の変化は、認知機能の低下と密接に関わっています。
アイシルはいつでもパソコンやスマートホンでデータを確認できますので、離れて暮らす親の状況をそっと見守ることができます。
「アイシル」の見守りシステム・見守り機能について
アイシルのシステムを3つの特徴「センサー」「押しボタン」「クラウドデータ」について、それぞれ詳しく解説します。
1.アイシルの4つの見守りセンサー機能
アイシルには、「人感センサー」「ドアセンサー」「照度センサー」「温度センサー」の4つが搭載されています。
各センサーの働きで高齢者の異常を察知し、もしもの事態を防ぐのです。
以下に、それぞれのセンサーの働きを説明します。
人感センサー
反応が一定時間以上ないとき、異常と判断します。
人感センサーがある事で、転倒や容態の急変で意識を失ってしまっている場合でも、早急に気付くことが出来ます。
ドアセンサー
冷蔵庫やトイレなど、日常的に触れるドアにセンサを設置し、ドアの開閉が一定時間以上ない状態を異常と判断します。
つまり日常的に使うような場所に設置することで、毎日の安否確認ができるようになります。
センサーを設置するドアはどこにするか、本人や家族が決められるのは嬉しいポイント。
「食事は配食サービスがメインなので冷蔵庫はあまり使わない、トイレのドアに設置しよう」など、個人の生活習慣に合わせて設置場所を変えられます。
照度センサー
深夜に照明がついた状態が続く場合、異常と判断します。
ご近所との付き合いがある高齢者でも、夜間はひとりです。
また、夜間は体の免疫システムが活発に働きますので、体調不良を起こしやすいのです。
照度センサーは照明を消せなくなった状態を検知するため、夜間のこうした危険を防ぎます。
温度センサー
部屋の中が暑い状態が続いたとき、異常と判断します。
部屋があらかじめ設定していた温度になると、「部屋の温度が上がっています。エアコンをつけましょう」と、エアコンの利用をすすめる音声を端末から流します。
それでも温度が下がらない場合、見守り側に温度状況についての通知が来る仕組みです。
見守りセンサーで熱中症予防までできる端末は中々なく、珍しい機能となっています。
2.各ボタンを押してもらう事で、高齢者の生活が離れていてもリアルにわかる
アイシルの押しボタンは、6種類。
「連絡ボタン」「外出ボタン」「おはようボタン」「お薬ボタン」「朝・昼・夜ご飯ボタン」「はい・いいえボタン」があります。
ボタンを利用するメリットについて、以下に説明します。
「連絡ボタン」で周囲や家族に緊急事態を知らせる
緊急時に連絡ボタンを押すと、ブザーが鳴るとともに、登録されている家族や介護者へ連絡メールが送信されます。
緊急時のほか、ブザーを鳴らさない設定にして普段の連絡にも使えます。
「毎晩寝る前に連絡ボタン押してね」と約束するなど、使い方を家族で決めることができます。
「外出ボタン」「おはようボタン」「ご飯ボタン」で生活状況を確認
どのボタンを使うか自由に設定可能です。
たとえば「ご飯ボタン」は食後の時間を設定し、その時間になるとLEDが点滅します。
この状態でご飯ボタンの押下がないと、ご飯ボタン押下を促すメッセージが流れます。
離れて暮らす親が毎日食事をとっているか、遠くからでも確認できると安心ですね。
「お薬ボタン」で服薬管理
うっかり薬を飲むのを忘れてしまったという経験は、多くの人にあります。
高齢になり薬の量と種類が増えると、さらに管理が難しいですよね。
お薬ボタンは服薬時間を設定し、時間になると「お薬飲みましたか? お薬ボタンを押してください」というメッセージが流れます。
お薬ボタンが押されると、次の服薬タイミングを知らせるメッセージが出力されます。
持病がある場合、薬の飲み忘れは命に関わりますから、服薬管理は積極的に利用したい機能です。
「はい・いいえ」ボタンで体力と認知力の低下を防ぐ
【体操促しメッセージで体力の低下を防ぐ】
NHKのテレビ体操の時間になると、アイシルから体操を促すメッセージが流れます。
体操する場合は行った後に「はい」、しない場合は「いいえ」ボタンを押下します。
【脳トレ促しメッセージで認知力の低下を防ぐ】
アイシルには脳トレ本が1冊付属しています。
脳トレする時間を設定すると、アイシルから脳トレを促すメッセージが流れます。
脳トレする場合は行った後に「はい」、しない場合は「いいえ」ボタンを押下します。
3.クラウドにデータが保存されるので、高齢者の変化に気づける
クラウドには、各種データが蓄積されます。
センサー情報・各ボタンが押下された情報のほか、ボタン押し間違いの情報も保存されるので高齢者の変化に気づくことができます。
クラウドはパソコンやスマートホンからアクセス可能ですので、離れていても大切な家族を見守れるのは安心です。
↓【記事の途中ですが、見守り方法に迷ったらこの記事がおすすめ】↓
アイシルの初期設定や使い始めるまでの流れ
本体(ボタンモジュール)の設置場所は、利用者が1日のうちで最も滞在時間の長いリビングやダイニングにしましょう。
壁に掛けても、机の上等に置いても使えます。
本体の設置場所が決まったら、付属のUSB電源ケーブルを本体と繋ぎ、ネットワークに接続します。
最後にUSBアダプタをコンセントに接続すれば、設定完了です。
使い方ガイドは、アイトシステムの公式サイトからPDFファイルをダウンロードできます。
アイシルの設定を変更したい場合、パソコンやスマートホンからネットワーク接続して行います。
クラウドサーバーにアクセスし、離れた家族が変更することも可能です。
アイシルの価格・費用
購入契約・1年定額契約・レンタル契約があり、モバイルルーターの有無によって費用が異なります。
費用はすべてクラウドシステム利用料込みです。
アイシルの複数利用によって割引が受けられます。
購入契約
購入から1年以内の故障は交換できます。
アイシル単体モデル
月額利用料1,980円(税込:2,178円)
初期費用19,800円(税込:21,780円)
※インターネット環境は利用者が用意
モバイルルータセットモデル
月額利用料2,980円(税込:3,278円)
初期費用35,800円(税込:39,380円)
※モバイルルータがセット、月々のデータアクセス料金含む
1年定額契約
商品到着後から1年間利用可能な契約です。
1年以内に解約した場合、支払金は返金されません。
アイシル単体モデル(1年定額サービス)
年額利用料30,000円(税込:33,000円/月あたり2,750円)
初期費用0円
※インターネット環境は利用者が用意
モバイルルータセットモデル(1年定額サービス)
年額利用料50,000円(税込:55,000円/月あたり4,583円)
初期費用0円
※モバイルルータがセット、月々のデータアクセス料金含む
レンタル契約
レンタル契約は初期費用が抑えられ、契約期間中サポートサービスが受けられます。
2年以内に解約した場合、契約違約金が発生します。
月額利用料一括払いで割引が受けられます。
アイシル単体モデル(レンタル)
月額利用料3,200円(税込:3,520円)
初期費用12,000円(税込:13,200円)
※インターネット環境は利用者が用意
モバイルルータセットモデル(レンタル)
月額利用料4,600円(税込:5,060円)
初期費用19,800円(税込:21,780円)
※モバイルルータがセット、月々のデータアクセス料金含む
以上になります。
高齢者向けの見守り機器で、ここまで高機能なものは他にないと思うので、ぜひ使ってみてください。