こちらの記事では、
- いざとなったときに市役所や自治体などの公共団体や役所、行政、警察は、遠方の一人暮らしの親の安否確認をしてくれるのか
- もし生存確認を行ってくれる場合、費用がかかったり申し込みの条件はあるのか
- 独居老人の安否確認を、警察や自治体に頼むデメリット
についてご紹介します。
結論から言いますと、自治体も警察も、一人暮らしの高齢者の安否確認をしてくれるところはあります。
ただし共通したデメリットがあるので、まずはこちらからご紹介します。
※安否確認ではなく「見守り」をお願いしたい場合、以下の記事をお読みください。
自治体・地域・民生委員等の高齢者見守りサービスについて【条件・費用・申し込み方法など】
◆本サイトの表記には、一部プロモーションを含みます
目次
自治体や警察に、遠方の一人暮らしの高齢者の安否確認を頼むデメリット
結論から言うと、「生きているか死んでいるかの確認」はできても、もしもの時に命を救う方法としては使えないという点です。
というのも自治体や公共団体の見守り頻度は、普通は月に1度~週に1度、多くても週に数回が普通で、警察の見守りに関しては「頼んだ時だけ」見に行ってくれる程度です。
ただし、例えば高齢者が転倒したり急に発作が来て意識を失ってしまった場合では、週一はもちろん週に数回の訪問では、とても間に合いません。
もし即座に対応していれば助けられた命が、助けられない可能性が高いわけです。
そういう意味でも、先ほども言いましたが自治体や警察による見守りは、本当に生きているか死んでいるかの確認に過ぎません。
もし高齢者に異常があった際に早急に対処したいのであれば、より本格的な機器を使った安否確認が必要です。
24時間いつでも安否確認をする方法や、何か異常があった際に即座に通知が来る方法もあるので、以下の記事をぜひ読んでみてください。
↓
一人暮らしの高齢者むけ安否確認・生存確認サービス5選【おすすめ】
【全国】一人暮らしの高齢者の安否確認をしてくれる自治体や公共団体、市役所、行政について
自治体による安否確認は都道府県別によってサービス内容に差があり、あなたが見守りたい方のお住まいの地域に、どういった内容のものがあるのかはわかりません。
そこで今回は、「地域によっては、こういった安否確認や生存確認をしてくれる自治体がありますよ」という全体的なイメージを伝えられるように、いくつか代表的な例をご紹介します。
読んでいただくと大体の役所や公共団体の見守り内容をイメージ出来るかと思うので、その上で見守りたい方の自治体にも問い合わせてみてください。
という事で、8つの自治体(社会福祉協議会含む)が行っている安否確認サービスを紹介します。
(詳細は公式サイトをご確認ください)
北海道帯広市:ひとり暮らし高齢者訪問活動事業
週3回、専門スタッフが独居高齢者宅へ訪問して安否確認を行う。
事前に連絡がなく訪問時に不在の場合は、市役所に連絡が入る。
連絡を受けた市職員または地域包括支援センター職員が、離れた家族に連絡をとる、再度訪問するなどでお年寄りの安否を確認する。
安否確認の申し込みの条件
65歳以上の一人暮らし高齢者で健康に不安のある人。
(近隣に家族や親族がいる人、他の方法で安否確認できる人は対象外)
安否確認の値段
無料
青森県藤崎町社会福祉協議会:ほのぼの交流事業
民生委員が担当する地区に配置されている「ほのぼの協力員」3名が、お年寄りへのあいさつなどの声かけや、見守りによる安否確認を週一回程度行う。
安否確認の申し込みの条件
独居老人が対象。
安否確認の料金
無料
茨城県阿見町:「愛の定期便」事業
週2回、乳製品の配達を行う。
生存確認の申し込みの条件
阿見町に3ヶ月以上住所がある65歳以上の一人暮らし高齢者のうち、安否確認が必要だと民生委員が判断した人が対象。
安否確認の費用
無料
茨城県阿見町:ふれあい電話訪問(阿見町社会福祉協議会の事業)
月に1回程度、ボランティアが電話をかける。
そこで生活上の不安や健康状態などを聴き、安否確認も行う。
安否確認の申し込みの条件
阿見町在住のひとり暮らし高齢者などが対象。
費用
無料
山梨県上野原市:高齢者等見守り支援ネットワーク事業
月に1回、ボランティアが自宅に訪問し、安否確認や困りごと相談などを行う。
安否確認の申し込みの条件
上野原市内に住む65歳以上の老人が対象。
費用
無料
大阪府貝塚市:愛の一声運動
乳酸菌飲料を配り、本人に声かけをする。週6回まで利用可能。
安否確認の申し込みの条件
貝塚市内に住み、かつ住民票がある65歳以上の一人暮らし、または高齢者のみの世帯で、安否確認が必要と認められる人が対象。
費用
無料
大阪府貝塚市:あんしんコール(貝塚市社会福祉協議会の事業)
ボランティアが週1回電話をかけて、安否確認を行う。
安否確認の申し込みの条件
貝塚市内に住んでいる60歳以上の一人暮らし又は高齢者のみの世帯で、安否確認が必要と認められる人が対象。
サービスの利用費用
無料
広島県庄原市:食の自立支援事業
定期的に家庭訪問して、食事を提供し安否確認も行う。
食事の提供は1日1回。週4回まで。
安否確認の申し込みの条件
庄原市内に住所がある65歳以上のひとり暮らし高齢者または、高齢者のみの世帯の人が対象。
費用
1食あたり400円(おかずのみは1食350円)
広島県庄原市:ひとり暮らし高齢者等巡回相談事業
月4回程度、巡回相談員が家庭訪問して安否確認を行う。
安否確認の申し込みの条件
庄原市内に住所がある、65歳以上のひとり暮らし高齢者などが対象。
生存確認サービスの費用
調査元に記載なし
香川県高松市:高松市高齢者特別あんしん見守り事業
訪問員が月1回程度自宅を訪問し、困りごとの相談や安否確認を行う。
申し込みの条件
高松市内に住所がある人。
65歳以上のひとり暮らし高齢者または、高齢者のみの世帯の人。
加えて、地域で孤立する可能性が高い人が対象になる。
費用
無料
香川県高松市:配食見守りサービス事業
昼食または夕食を自宅に配達して安否確認を行う。
配達時に異常があった場合は、登録している親族に連絡をする。
必要に応じて警察や消防にも通報する。
配食は1日1回、週2回まで。
申し込みの条件
高松市内に住所がある人。
65歳以上のひとり暮らし高齢者または、高齢者のみの世帯の人。
このうち調理や買い物が難しく、かつ安否確認が必要な人が対象。
安否確認の費用
ごはん付きの普通食で550円から600円前後。
沖縄県豊見城市:お元気コール事業
電話による健康状態や安否の確認を行う。
電話の頻度は原則として週3回。
申し込みの条件
おおむね65歳以上の一人暮らし高齢者、または高齢者のみの世帯で、緊急通報システムを利用していない方。
費用
調査元に記載なし
↓【記事の途中ですが、見守り方法に迷ったらこの記事がおすすめ】↓
警察・交番に一人暮らしの高齢者の安否確認・生存確認はお願いできる?
こちらの方でもホームページをしつこく調べたのですが、しっかり「安否確認・生存確認をやっています」という文言などは見つけられませんでした。
しかしネット上では、警察に独居老人などの安否確認をお願いできた方の声は沢山ありますので、事実として出来るのだと思います。
昨日の独居の高齢者ですが、亡くなってました。警察に朝、安否不明の相談をし念の為に救急車も出動させて市営なので市役所にも連絡してとの流れ。警察より救急車が早く到着したので密室なため隊員に隣の家のベランダから入ってもらい安否確認。浴槽で亡くなってました。
— 神楽 (@kagurakai) December 23, 2020
ウチには年寄りが5人おりますねん。
その内一人は今月、死んで20日経ってからウチが発見しまして。
別の一人は今安否確認を警察にお願いして無事確認しまして。
また別の一人は東北で週一電話で安否確認してまして。残りの二人は両親ですわ。5月から6月にかけて老人が一番危ない季節ですわ。— どらこ (@dorahemon) May 30, 2021
昨晩19時以降、高齢の母親の安否がわからなくなり、父親の居る老人ホームに高血圧で不調だと連絡していた事が判明。今朝も連絡がつかず。昼前に警察に安否確認を依頼しました。その30分後に電話が繋がり、生存が確認されました。本人が老人ホームより孤独死を望んでいたのでヤバかったです。
— ギャプラス (@gaplus1984) March 7, 2017
ただし定期的に訪問してくれるサービスなどはなく、自分が高齢者に連絡を取り、本当に安否がわからない場合のみお願いできるといった形です。
そのため自分たちで普段の安否確認は行い、異常があった際に様子を見てもらうような形が良いかと思います。
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