以前、高齢者の徘徊対策として、見守りサービスや見守りカメラについてご紹介してきました。
認知症・徘徊高齢者におすすめの見守りサービス4選【損害賠償リスクも】
認知症・徘徊する高齢者むけ見守りカメラ3選【一人暮らし対応】
しかし高齢者の徘徊見守りとして忘れてはいけないのが、センサータイプによる見守りです。
実は一言で徘徊防止センサーといっても、いくつか種類があるので、こちらの記事ではそのセンサーの種類についてご紹介しますね。
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目次
認知症高齢者の徘徊を防止できるセンサーの種類について
センサーによるご老人の徘徊対策は、”徘徊にすぐに気付ける”というメリットがあります。
いくつか種類があるので、ご紹介します。
1.離床センサー
離床センサーは、高齢者が徘徊しないよう見守りする為に、マットレスの下に敷いたり、足元に置いたりと様々なタイプのものがあります。
マットセンサー
ベッドの足元の床に設置するタイプのセンサーです。
高齢者の徘徊対策として代表的なもので、見守られる側が起き上がり、ベッドから降りて足をついた際、体重を感知して見守る側に通知されます。
ベッドセンサー
肩から腰の部分、または頭の部分などのマットレスの下に設置するタイプで、ご老人の方が起き上がった際、体重がかからなくなったことを感知して通知されます。
起き上がるだけでセンサーが反応するので、徘徊対策の離床センサーの中では、いち早く通知させるものの1つです。
ベッドサイドセンサー
ベッドの端に設置するタイプのものです。
見守られる側が起き上がりベッド上で座られた際や、落下しそうになった時にセンサー反応し通知されます。
ご老人の方は一度座ってからゆっくり動かれる方が多いので、徘徊の対策としてこのタイプのものを使用することも多いです。
離床センサーの使い方・設置方法
自宅で使用出来る離床センサーは、反応すると徘徊防止のアラームが鳴るものもあります。
また感知した段階で、見守る側のスマホに通知がくる徘徊防止システムとなっています。
どの段階の動きで通知してほしいのかによって設置場所は異なりますが、使い方はスマホなど各デバイスに連動させ、必要な場所に敷くだけです。
離床センサーの費用・価格の目安
自宅で使用する離床センサーは本体価格4万円~7万円と、後述する人感センサーやカメラセンサーに比べて、高額な商品が多いです。
※Amazonですと、定価より安く購入できます。
センサーマット
ベッドセンサー
ベッドサイドセンサー
ドアセンサー
人感センサー
離床センサーの注意点・デメリット
- 夜間の徘徊対策センサーとしては早い段階で感知は出来るが、センサー自体が大きいので、独居高齢者がセンサーの存在に気づき反応しないよう避けて動かれる場合がある。
- センサーが検知した際に、直接様子を見ないといけない。
このタイプのセンサーが気になる方は、以下の記事を読んでみてください。
TAKEX徘徊お知らせシリーズのメリット・デメリット【竹中エンジニアリング】
2.人感センサー
認知症の方に定番の人感センサー「アイシル」
公式サイト:https://www.aitosys.com/aishiru_special/
自宅で手軽に使える、認知症の方の徘徊対策グッズとして、人感センサーがあります。
人感センサーは人が通った時に赤外線で感知し、ご老人が夜中に徘徊しないよう防いでくれるセンサーです。
センサーは離れて暮らす親の自宅玄関や、お部屋のドア付近に設置するなど、場所を選ばず設置することが出来ます。
簡単に設置ができ、また比較的安価な商品も多いので、認知症の方の徘徊対策センサーとして多くの方が利用されています。
人感センサーの徘徊見守り機能
多くの人感センサーは、動きを感知する・もしくは長時間動きが無いと、見守る側のスマホに通知がくるという徘徊防止システムとなっています。
人の動きだけでなく、窓やドアの開閉の動きに反応するセンサーも多く、独居老人の方が誤って外に出ようとした際も通知が来るタイプのものもあります。
人感センサータイプの使い方・設置方法
人感センサーとお使いのスマホを連動させるだけで、すぐにご利用できます。
夜中にご老人が徘徊行動をされても、人の動きを感知し通知がくるので、すぐにその後の対応に移ることが出来ます。
設置方法も簡単な物が多く、必要な場所にそのまま置いたり、窓やドア、壁に張り付けたりと用途に合わせて設置することが可能です。
人感センサータイプの見守り費用・価格
スマホと連動し、見守る側に通知がいくタイプの人感センサーであれば、他のセンサーと比べ比較的お求めやすい値段のものが多いです。
TAKEXのような介護現場で用いられているものですと買取で6万円以上しますが、アイシルのような家庭用ですと月2000円前後で利用することが出来ます。
アイシル:https://www.aitosys.com/aishiru_special/
人感センサータイプのデメリット・注意点
センサーが反応する範囲や距離があるので、置く場所を誤ると感知しない場合がある。
センサーが検知した際に、直接様子を見ないといけない。
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3.見守りカメラ
見守りカメラにも人の動きを検知するセンサーが搭載されているものがあるので、徘徊対策に使えます。
人感センサーつき高齢者向け見守りカメラおすすめ3選
またセンサー機能にカメラ機能が加わることで、他にはない良い面があります。
これまでご紹介した人感センサーや臨床センサーは、通知が来た後に見守り側で直接様子を見に行く必要がありました。
しかし見守りカメラの場合は、通知が来た際にスマホやパソコンでその場で映像を確認できるので、わざわざ現場まで脚を運ぶ必要がありません。
そのため、見守る側の負担もぐっと減ります。
また見守りカメラには声掛け機能や会話機能が搭載されているため、徘徊の通知が来た際に映像を確認した後、そのまま声を掛けて徘徊を予防することも出来ます。
プライバシーの問題もありますが、高齢者側が拒否しない限りは、もっとも人気の徘徊対策が見守りカメラです。
見守りカメラの徘徊センサー機能
機能自体は人感センサーやドアセンサーと変わらず、人や物の動きがあった際に、見守り側に通知してくれるという仕組みです。
例えば玄関に設置すれば、玄関を人が通った際、もしくはドアを開けた際などにセンサーが働き、スマホやパソコン、ガラケーに通知してくれます。
もちろん見守りカメラなので、センサー機能以外にも
- 24時間映像を見られる
- 過去に自動録画した映像を見直せる
- 赤外線による徘徊センサーで、夜間のご老人の徘徊対策になる
といった機能もあります。
カメラタイプの使い方・設置方法
スマホに専用のアプリをダウンロードし、本体カメラと連携させるだけで、見守る側のスマホ画面に映像が写され、簡単に使えるものが多いです。
設置方法は、壁に取り付けるタイプや置き型でそのまま必要な場所に置くだけで設置できるタイプもあります。
また最近は、高齢者宅にネット環境がなくても使える見守りカメラもあります。
↓
高齢者宅にWiFiがなくても見守りカメラを使う方法は?(他よくある質問)
見守りカメラについては別の記事で詳しくご紹介しているので、以下の記事を読んでみてください。
高齢者向け見守りカメラのよくある質問(機能、費用、使い方など)
【おすすめ】高齢者向け見守りカメラランキングTOP3【介護】
その他、おすすめしない認知症・徘徊防止センサーのタイプは?
”高齢者の見守りセンサー”という意味では、これまでご紹介した以外にもセンサータイプのものがあります。
しかし認知症の徘徊を防ぐという意味ではあまり役に立ちませんが、せっかくなのでご紹介します。
”一定以上、動きが無いと通知するタイプ”のセンサーは、徘徊を防ぐという意味ではオススメしない
人感センサータイプには大きく分けて
- 指定した範囲に人の動きがあった際に通知
- 一定期間、人の動きが無いと通知
この2タイプがありますが、後者は転倒した際などは便利ではあるものの、高齢者の徘徊予防という意味では、イマイチ効果はありません。
このタイプのセンサーを徘徊する高齢者に使う場合、「一定期間動きが無い=徘徊に出ていっている」というロジックなわけですが、見守り側に通知が来る頃には既に徘徊しております。
そのため元気な高齢者の安否確認という意味では効果はあるものの、徘徊の見守りセンサーとしては人気はありません。
GPSセンサータイプも、徘徊予防には向いていない
GPSをセンサーと呼ぶかどうかは意見が分かれそうですが、GPSもまた通知が来るころには徘徊を始めているので、予防とは言えません。
またGPSの場合は何かしらの子機を高齢者側に持ってもらったり、子機が内蔵された靴を履いてもらう必要がありますが、こちらも認知症の方だとうまく機能しない事も多いです。
ただし実際に徘徊を始めてしまった際には役に立つので、他の自宅内で使える徘徊防止システムと組み合わせると、うまく高齢者の徘徊を対策&予防できるかと思います。
例えば徘徊に出かけた際の服装がわかる見守りカメラと、実際の居場所がわかるGPSを組み合わせれば、かなり強力な徘徊対策と予防になるのではないでしょうか。
※GPSが内蔵されている高齢者向けの靴もあります。
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