こちらの記事では、一人暮らしの高齢者向け「見守り訪問サービス」についてよくご存じない方のために、
- 訪問型の見守りサービスとは、そもそも何なのか
- 訪問型見守りサービスが向いている高齢者の状況や症状
- 見守り訪問サービスのデメリット、向いていない高齢者
についてご紹介します。
なお、今回はあくまでも見守り訪問サービス全体の特徴について紹介します。
具体的なサービス業者名について知りたい方は、以下の記事の方をお読みください。
↓
一人暮らしの高齢者向け見守り訪問サービスおすすめ3選【安否確認】
◆本サイトの表記には、一部プロモーションを含みます
目次
一人暮らしの高齢者向け「見守り訪問サービス」とは?

訪問型の見守りサービスは、専任のスタッフが高齢者の自宅を定期的に訪れて、安否確認をする見守りサービスです。
専任のスタッフは、高齢者から健康に関する相談を受けたり、食事の摂取状況や困ったことがないかを聞いたりして、訪問した日の記録として残します。
高齢者と離れて暮らす家族は、スタッフから訪問記録を伝えてもらうことで、高齢者の心身の健康状態を把握できるという仕組みです。
見守り訪問サービスの2つの種類
訪問型の見守りサービスの主なサービス事例として、郵便局の「みまもりサービス」や「食事の宅配サービス」による見守りがあります。
郵便局の「みまもりサービス」は、郵便局社員(委託された者を含む)が毎月1回定期的に30分程度高齢者宅を訪問し、会話を通じて生活状況を確認し、その結果を家族や、指定された報告先へメールで伝えるサービスです。
報告先については、最大3名まで設定が可能で、生活状況については「7項目+選べる3項目」で、利用者の状況に応じた確認ができます。
「食事の宅配サービス」による見守りは、主に高齢者向けの配食サービス業者などが行なっており、弁当などを高齢者宅に届ける際に、配達スタッフが健康状態の確認、安否確認を行い、必要があれば家族や自治体の担当者、ケアマネージャーに連絡します。
自治体によっては、水道、電気、ガスの検針、郵便配達、生協や牛乳の配達業者などの協力団体と連携し、高齢者の安否確認をし、異変に気付いたときは市区町村の担当や地域包括センターへ連絡をするという取り組みをしています。
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見守り訪問サービスがおすすめの高齢者

一人暮らしの高齢者の多くは、「話したいけど話す相手がいない」「困ったことがあっても、近くに頼る人がいない」などの悩みを抱えています。
訪問型の見守りサービスは人と顔を合わせてコミュニケーションをとるので、その様な高齢者の「孤独感」を軽減できることがメリットとなっています。
郵便配達員や弁当を届けてくれるスタッフが、訪問の際に「元気ですか?」「何か困ったことはない?」などと声をかけてくれることで、高齢者は自分が見守られている安心感を得られます。
孤独を解消することは認知症予防にもなるので、訪問型の見守りサービスを利用することは、一人暮らしの高齢者にとってメリットといえるでしょう。
新たな地で、一人暮らしを始めた高齢者にも向いている
郵便局員や弁当の配達員は、日ごろから管轄エリアを巡回しているため、地域との関わりが深い存在です。
引っ越しや様々な事情から、「土地勘のない地域」で暮らす高齢者にとって、自分の住んでいる地域の土地勘に強いスタッフが訪問してくれることは、大きな安心感につながります。
また、地域情報の提供や犯罪防止といった包括的な相乗効果も期待できることから、訪問型の見守りサービスは土地勘のない地域で暮らす高齢者にとって、利用価値の大きいものだと言えるでしょう。
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高齢者の見守り訪問サービスのデメリット

このように訪問型の見守りサービスは手軽に利用できてメリットも多いですが、いくつかのデメリットもあります。
①リアルタイムの見守りは出来ない
訪問型の見守りサービスの場合、あくまでも「訪問員が高齢者宅を訪れた時の様子を伝えるサービス」なので、見守りカメラのように24時間リアルタイムで確認することは出来ません。
したがって、高齢者の最新状態を把握したい家族にとっては不向きと言えるでしょう。
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②緊急時の対応には向いていない

一人暮らしの高齢者に体調の急変などが起こった時、警備会社の見守りサービスの場合であれば、本人が身につけている緊急通報用端末機器からの通報を受けて警備員が自宅に駆け付け、救急車の要請など必要な措置をとってくれます。
一方で訪問型の見守りサービスの場合は、高齢者が自宅で体調が悪くなって倒れても、高齢者側からそのことを伝える術がありません。
訪問員の訪問頻度も限られるため、必要な対処が遅れる可能性があり、緊急時の対応には向いていません。
万が一の際に早急な対応を取りたい場合、緊急通報ボタン等も併用したほうが良いでしょう。
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③コミュニケーションが苦手な人には向かない
訪問型の見守りサービスは、郵便配達員などが高齢者宅を訪問した際に、会話を通じて生活の様子などを見守っていくサービスです。
したがって、人とのコミュニケーションが苦手な高齢者には向いていません。
またプライバシーに敏感な人は、訪問員に自分の生活状況を見られることに抵抗を感じることもあるので、このサービスの利用は難しいでしょう。
④家族が自分の目で確認することは出来ない
一人暮らしの親と離れて暮らす家族にとって、日々の生活の様子を自分の目で確かめられることは大きな安心です。
カメラを使った見守りの場合、日常生活を送りながら高齢者の様子を見ることができ、スマートフォンを使えば、外出先でも高齢者宅の様子を確認することが可能です。
それに対して訪問型の見守りサービスの場合は、訪問員から伝えられた情報をもとに、高齢者の様子を想像するしかありません。
訪問員の伝え方や、伝えられた情報の解釈の仕方によっては、間違った対応をしてしまうリスクもあります。
⑤訪問員の見守りには限界がある
郵便局や食事の宅配業者が行っている「訪問型の見守りサービス」では、あくまでも郵便物や食事の配達業務に付随したかたちでサービスが行われます。
当然配達員は介護や医療の専門家ではなく、警備会社の警備員のように緊急時の対応を学んでいるわけでもありません。
一人暮らしの親の体調の急変などに備えたい場合には、他の見守りサービスを利用した方が良いでしょう。
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