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こちらの記事では、無料で利用できる高齢者向け見守りサービスについてご紹介しております。

ただし無料の見守りサービスは基本的には週に数回程度の安否確認のため、万が一の事が起こった際には早急に気づけず、間に合わない事が多いです。

そのため、あくまでも現在元気で、日々の体調の変化を見守りたい方向けのサービスとなっています。

もし月に1000円も出せれば、毎日の高齢者の安否確認・生存確認を遠方からでも出来る方法があります。

もしご興味のある場合は、以下の記事を読んでみてください。

料金が安い高齢者見守りサービスランキング3【月1000円~】

それでは本編に入りまして、遠方の一人暮らしの高齢者を無料で見守る方法と、そのメリット・デメリットについてご紹介します。

当サイトに体験談を寄せていただいたものもあるので、そちらがある場合は掲載しております。

◆本サイトの表記には、一部プロモーションを含みます

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1.近所の方にお願いをする

まずは、近所の方々の見守りです。

近隣に住む方々は、独居高齢者にとってご本人の異変を一番気づきやすい存在かもしれません。

古くから付き合いのあるお宅があれば、お願いしやすいのはもちろんですが、「困ったときはお互い様」という言葉があるように、離れて暮らす親のことを近所の方に見守っていてほしいとお願いすることで、普段の様子と違うことがあれば知らせてもらえたりします。

デメリットとしては、集合住宅などではお願いしずらいことや、近隣の付き合いがあまりにも疎遠過ぎると、お願いしても引き受けてもらえない場合もあるかもしれません。

また重病だったり、認知症が重度の方は、やはり有料の専門サービスを導入すべきかと思います。

高齢者の見守りや安否確認を近隣住民にしていただいたことがある方

お義父さんが住んでいた住宅が市営住宅で、夫が子供の頃から住んでいたため、もともと近所付き合いが深かったこともあります。初めて認知症の影響でお義父さんが警察に「テレビの後ろに強盗が7人隠れているから助けてほしい」という幻聴から通報をした時も、警察から連絡があったのと同じくらいのタイミングでご近所さんからも電話がありました。お義父さんのご近所付き合いは良くも悪くもとても緊密だったのです。認知症が発症した後は、その緊密なご近所付き合いが良い方向で発露することがありました。

祖母の見守りは、普段は近所の方々にしていただき、時々私たち家族のうち誰かが行くという形になりました。この形にしていくにあたって、私たちは近所の方々に一軒一軒お願いしていきました。
この方法のメリットとしては、祖母を1日中1人にしておくことなく、また私たち家族も自分たちの時間を作ることができるという点です。私たちも仕事や自分の時間などでずっと一緒にいるわけにもいきません。そこで、ここを近所の方に代わってやっていただくということです。
デメリットは何と言っても、近所の方々との付き合い方です。こちら側がお願いしているので、基本向こう側の要求などは飲まないといけませんし、向こう側が今日は無理と言ってきたら、他の近所の方々に代行してもらうか私たちが行かないといけません。

2.地域包括支援センターを利用する

次は、地域包括支援センターです。

全国各地の、中学区に一つ必ず設置されている、高齢者専門の相談機関です。

主任介護支援専門員、社会福祉士、保健師といった専門職が配置されており、相談のプロがそろっています。

地域包括支援センターは、要支援という介護保険の認定を受けている方のお宅に訪問したり電話したりすることが仕事としてありますが、地域の心配な高齢者宅を訪問したり、きっかけを作って介護予防などの行事などに誘ってくれたり、見守りの目を光らせてくれます。

無料で相談、対応してくれますが、要介護状態になった方への対応はできません。

そうなった場合は、「居宅介護支援事業所」というケアマネージャーと呼ばれる職種の専門の相談職のいる事務所が対応してくれます。

しかし要介護状態になった場合、何らかの通所サービスや訪問サービスを介護保険やその他有償サービスなどから使わないと、生活が成り立たない場合が多いです。

(体験談は以下の記事で紹介しています)

自治体・地域・民生委員等の高齢者見守りサービスについて【条件・費用・申し込み方法など】

3.民生委員にお願いをする

次は、民生委員へお願いする方法です。

民生委員とは「民生委員は、厚生労働大臣から委嘱され、それぞれの地域において、常に住民の立場に立って相談に応じ、必要な援助を行い、社会福祉の増進に努める方々」のことを言い、現在も多くの民生委員の方が地域福祉のために活動しています。

地域の民生委員の方に見守りをお願いすることで、専門性を発揮して地域としてご本人の見守りに取り組んでくれます。

あくまで地域の一人の住民の方なので、重責を担っていただくことは難しいですが、一人暮らしの老人が住んでいる、という事実に対して、積極的に取り組んでもらえる存在でもあります。

近所に民生委員の方がいらっしゃれば、お願いしているのもひとつの方法と言えます。

高齢者の見守りや安否確認を民生委員にしていただいたことがある方

民生委員に定期的に祖母の家にいらしていただき、なにかあればこちらへ様子を連絡していただく方法で見守りを行いました。民生委員の方の訪問をお願いするには、市役所に連絡して祖母の状況を相談したところ、見守りの前に2名の方が市役所から祖母の家に来てくださり、細かくこちらの状況を聞いたうえで、介護状態のチェックリストなどで祖母の状態を確認したのちに、定期的に民生委員の方が見回りにきてくれるようになりました。
メリットは、祖母が遠方で独居していても、民生委員の方が定期的に見回りに来て下さるので、最悪の状態は回避できるかなと安心感があることです。
デメリットとしては、民生委員の方が来る日時などを選べないので、定期的といっても厳密に来る日が分からず、指定ができないので、不在にしているときにいらしてしまう、ということがあります。民生委員の方はボランティアでされている方々のため、逆にお金をお支払いして細かな点で融通を利かせてもらうことが出来ないということもデメリットだと思いました。

民生委員さんは地域の介護保険資源をいろいろ紹介してくださったり、そこから連絡がくるようになったりもしました。ただ、人の善意に頼る無料の高齢者の見守りは、重大な責任を負ってもらうことはできないので、ちょっとした転倒をしていたよとかを教えてもらうとか、本当に見守るだけにしか利用できなかったように思います。
相手の方もそこまで重い責任は取れないし、私自身もお願いできないと思っていました。また民生委員さんも、最後の方はお節介が過ぎて鬱陶しかったこともあります。「そんなにほったらかしなんて無慈悲だ」と言われた時には、かなりムッとしました。

4.町内会に参加してもらう

町内会という組織も、忘れてはいけない地域の見守り活動組織と言えます。

町内会に入っていることで、回覧板を回す、会費を徴収する、活動時に声をかけあうなど、関わりが増えてきて見守り活動の機会も増えていきます。

日本の福祉の考え方に「相互扶助」という考え方があります。

お互いがお互いを助け合うという考え方の中で、日本の福祉は育ってきました。

町内会はまさしく相互扶助の組織であり、町内に住む高齢者への意識も非常に高い組織です。

地域によっては、町内で高齢者の見守りに力を入れているところもあります。

常時の見守りは難しくとも、周囲の多くの目で見守ることで、ご本人が地域に属している安心感を感じながら、独居生活を続けられることでしょう。

高齢者の見守りや安否確認に町内会を利用された方

地元の人が有志で行っている高齢者向けのグループに入れてもらった。その運営はグループの人がポケットマネーで行っておられたため、お金はかからなかった。仲の良い高齢者が何人か参加しておられ、祖母も楽しそうにしていた。
デメリットとしては、無料である反面、運営者になにか差し入れや贈答をしなければいけないのではないかと、フルーツを持たせたり、お中元・お歳暮を持たせたりするため、家族が何がいいかを考えデパートなどに買いに行くのが結構面倒だった。
また高齢者ばかりのため、次回の開催予定等のメールやラインの配信はなく、パソコン等も使えないようでプリント等も一切なかったので、完全に祖母の記憶を頼りに、次回のスケジュールを管理しなければならなかった。祖母の体調が悪い時も、欠席の連絡をしようにも相手はケータイを持っておらず、メールもできず、電話するも留守で、わざわざ会場まで家族が出向いて事情を説明するなど手間取った。

5.ボランティア団体を頼る

最後にご紹介するのが、ボランティアです。

地域によっては自治体単位で見守りボランティアを集め、活動しているところもあります。

個人単位でボランティアをしたいという方は、社会福祉協議会などに申し込み、自分ができるボランティア活動はないか探している方もいます。

自治体や社会福祉協議会に、見守り活動をしてくれるボランティアがいないか聞いてみるのも手段といえます。

ボランティアは、組織化されていない個人活動のものであれば、そのボランティアの都合で突然やめてしまう場合もある点はデメリットです。

しかし見守りサービスを無料で受けられるといった面では、経済的メリットがあるほか、自治体や社会福祉協議会といった組織が後ろ盾になっているという面では、トラブルなどがたとえ起きても安心して任せられる面もあります。

【体験談】その他、寄せていただいた高齢者の見守りを無料でする方法

5つでは収まらなかった、寄せていただいた高齢者を無料で見守るグッズ・サービスの体験談をご紹介します。

高齢者見守りストラップを利用する

自治体が配布している、「高齢者見守りストラップ」。小さなカプセルのなかに住所や氏名、持病や飲んでいる薬、緊急連絡先を書くことができるメモが入っている。市役所や公民館などで誰でも自由にもらうことができる。小さくて一般的なキーホルダーのようなデザインのため、「持っている」ことをあまり気にしないで使うことができる。もしカバンを落としてしまったり急病で倒れてしまったときでも、身分や連絡先が分かるのはありがたい。
一方、あまり広報がうまくいっていないようで、そのストラップのことを知らない人が多い。もしそのストラップを持っている人が倒れてしまったり、ストラップがついたカバンを拾ったりそのストラップのことを知っている人がみれば、それを開封して中のメモを確認してくれると思うが、ストラップのことを知らない人はスルーしてしまうと思う。ただ、あまりに「高齢者見守りストラップ」とわかってしまうデザインだと、つける本人もつけることに抵抗があると思う。なにか共通のロゴを定めて、複数のデザインから選べるようにすれば、高齢者本人も選ぶ楽しさが増えて良いと思う。

宅配業者の見守りサービスを利用する

自治体とヤクルトが提携しているサービス「愛の定期便」を利用。週2回、安否確認を目的に無料で乳製品を配達してもらえる。見守りが必要になった状況を地域の民生委員に相談したところ、在宅介護支援センターを通じて同サービスを紹介してもらった。利用を始めるには市役所の担当課の窓口へ出向き、申込書に必要事項を記入する。印鑑等は不要。
メリットは、配達員と定期的に顔を合わせる機会となり、孤独感の解消や、定期的な乳製品の摂取によって健康的な生活にもつながっている。デメリットは、自治体の予算で実施されているため、規定以上の回数を利用することはできない。見守りが実施されるのは訪問時のみであるため、その他の時間帯については別の手段で見守りを実施する必要がある。無料のサービスには限界があることを遠方、近場に住む家族が理解し、こまめな電話連絡等する必要がある。

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