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こちらの記事では、

  • 認知症・徘徊する高齢者を、家族が見守る3つの必要性(損害賠償問題など)
  • 認知症・徘徊するご老人を見守る際に、人気(おすすめ)の見守りサービスの種類

について、ご紹介します。

今回、実際に認知症高齢者の見守り経験がある方にも意見を聞いておりますので、そちらも合わせてご紹介します。

◆本サイトの表記には、一部プロモーションを含みます

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認知症や徘徊する高齢者を、家族がしっかり見守らないと起こる3つのリスク

認知症や徘徊癖のある高齢者の見守りは、ご本人以外にもご家族にとっても重要なことです。

こちらではまず、しっかり見守らないリスクを3つご紹介します。

1.行方不明になったり、事故に遭ったりする危険性がある

認知症の人は、周りを気にかけたり注意することが難しくなるので、車が来ていても道路の真ん中を歩いたり、電車が来ているのに線路内に入ることもあり、事故に遭う危険を伴います。

また夜中に外に出てうろうろしているうちに、自分の居場所や帰り道がわからなくなり、パニックになることもあります。

誰かに保護してもらえなければ、衰弱して命が危険にさらされることも少なくありません。

そのほかにも夏場の脱水症状と熱中症、冬場の低体温症といったさまざまな危険が考えられます。

2.徘徊をした結果、転倒や骨折をしてしまうと、一気に「要介護」「寝たきり」になる可能性がある

転倒を原因とした骨折は、65歳以上の高齢者が「要介護状態」や「寝たきり」になってしまう大きな原因の一つとなっています。

転倒やケガをしたことで、その後、歩くことに大きな不安や恐怖を感じ、歩く自信を失ってしまう「転倒後症候群」になる高齢者も増えています。

身体的には問題なく歩けるはずなのに、「転倒することへの恐怖」から一人で歩こうとしなくなり、閉じこもりがちになってしまうのです。

また、高齢者の転倒を心配するあまり、家族や介護者が高齢者の一人歩きを抑制しすぎたりすることでも、同様のことが起こってしまいます。

高齢者が歩かずに閉じこもりがちになると、使われない筋肉や身体機能は衰え、結果としてさらに「転倒リスクを上げる」ことにもなりかねません。

その上、高齢者の場合、骨折やけがは治りにくくなるため、身体的にも精神的にも悪影響を及ぼす可能性が高くなります。

憂うつになったり、イライラしたり、眠れなくなったり、食欲がなくなったり、体を動かせなくなったり、動きたくなくなります。

その結果、便秘、脱水症、低栄養、意欲の低下、筋力の低下、意識がもうろうとするなどの様々な影響を及ばします。

3.ご家族に損害賠償請求がされる可能性がある

徘徊中に交通事故などに遭う認知症の方は、数多くいます。

しかし状況次第では、徘徊中に本人が怪我をしたり死亡したりする被害を受けるだけでなく、「他人に対して被害を与えてしまう」というケースもあります。

その場合、「責任はどこにあったか」を厳しく追及される可能性が高いでしょう。

同居している高齢者が、自宅から飛び出たことが原因で発生した事故については、家族に「損害賠償責任」が課せられる場合もあります。

家族が民法714条にいう「監督義務者」に該当する場合は、家族に監督義務違反があるとして、損害賠償責任を負う可能性があるのです。

監督義務者と判断されてしまうと、原則として損害賠償責任を負うこととなり、監督義務を怠らなかったことを証明する必要があります。

2007年、要介護4の当時91歳だった認知症の男性が徘徊中に電車に轢かれるという事故が起きました。

JR東海は遺族の妻に対し、監督義務を全うしていないとして720万円の損害賠償請求を行っています。

このケースでは最終的に家族が監督義務者に該当しないと判断されたため、損害賠償請求は棄却されましたが(それでも8年かかりました)、認知症の方が他人に損害を与えた場合、家族にその責任が追及されるケースもあるわけです。

認知症高齢者の介護をしている家族は、自らが追う責任を回避するためにも、適切な徘徊対策が必要となってきます。

認知症・徘徊する高齢者に人気の見守りサービスTOP5

それではここからは、認知症の高齢者の見守りにオススメの見守りサービスを、ランキング形式でご紹介します。

実際に見守り経験のある方の体験談も添えて、ご紹介いたします。

第1位:見守りカメラ

様々な見守りサービスの中でも、実際に高齢者の様子を見られたり、24時間リアルタイムで様子を確認できるのは、見守りカメラだけ。

そういう事もあってか、認知症や徘徊癖のある高齢者の見守りサービスとして、一番人気なのが見守りカメラでした。

当サイトでも、認知症の高齢者に見守りカメラを利用している方から、体験談が寄せられております。

女性
女性
90代・女性、祖母です。痴呆症になり、同居する祖父が目を離している間に、家の外へ出て歩き回ることがありました。祖父が入院することになってから特にひどくなり、近くに川もあるため、何らかの事故が起こると心配なのでカメラを使用することにしました。
祖母が外に出る前に気をつけて、止めることができるようになりました。面倒を見ている祖父だけでは対応できない状況にも、家族の誰かが気づき、早めに介助に向かえるので安心できました。
また、別宅のため普段は行き来が全くないような身内も、カメラを見て気にかけてくれるようになり、祖父母とのコミュニケーションも徐々に増えたことが嬉しかったです。カメラで見守っていることを伝えたことによって、祖父も大変な時はカメラ越しに早めにこちらを頼ってくれるようになりました。
はじめは、祖父母のプライバシーの侵害だ、と反対する身内もいました。けれどしばらくして、その人たちもカメラで様子を見て祖父母に声掛けに行くようになりました。高齢者やその家族にとっての安心と、繋がりを感じられる点でも、カメラを付けたことは良かったと思っています。
その当時はそれほど高齢というわけではなかったものの、義母(女性・70歳・義理の母親)が若年性アルツハイマー型認知症となったこと・更には徘徊の兆候も見られてきたために安心のためにと利用することにしました。
もしも外に出てしまったとして、右と左どちらの方向に進んでいったかが分かるだけでも探すのに大いに役立つと思います。できるだけ自身が見守っていられるのがいいのですが、やはり24時間365日常に気を張っているわけにもいきません。介護する側も見守りカメラがあると、ちょっとやすらげる時間が手に入るしいいと思います。一人ですべてやるのは不可能、こういった文明の利器に頼るのは現代の介護の在り方です。
若干の認知症を発症し、頻繁に泥棒が入るようになったといい始めました。最初はそれは絶対にないと説明して諭していましたが、玄関のカギをすべて取り替えてあげても説明しても納得しないので、最終的には見守りカメラを取り付けることにしました。性別は女性、78歳、親です。
部屋の中に2か所取り付けたのですが、もちろん監視目的ではなく、侵入者がいないことの確認が第一目的での設置でしたので、泥棒などが入っていないことがきちんと証明できた(自分たちが確認できた)のが一番良かったことではあります。また親が変な動きをしていないかなどを確認できることは、とても良かったと思います。
父の迷いが激しくなってきたとき、監視カメラをつけました。視覚障害者で普段はしっかりしているのですが、何かの拍子に方向が分からなくなり、立ち往生することが92歳ころからはじまりました。家の中と庭計3点に設置しました。
留守中の安否確認に使える点がよかったです。歩行が不安定な母(80代)もいたため、転倒していないかの確認にもなりました。(父は目が不自由なためすぐには駆けつけられない、耳も遠くなり、呼び声が聞こえない不安がありました) 結局特にこれが役に立った!ということはなかったのですが、あって心強かったです。
仕事先が視覚障害者の高齢者施設でここもカメラがついていたのですが、転倒が起こった時、どこから先にぶつけたか、頭は打ったか、などの確認に使えて役に立っていました。ここでも見守りというより、利用者同士のもめごとが起こった時、実際にはどうだったのかというような現場検証に使っていました。自宅でも仕事先でも、カメラがあってよかった、と思うことは多々ありました。
祖父が、突然靴が履けないと言い始めました。様子がおかしいと見ていましたが、その後も今までできていた事が出来なくなり、病院へ行くと高次機能障害とアルツハイマーの診断を受けました。祖父は年齢が70代、私との関係は母方の祖父にあたります。
基本的に日中は祖母が介護していたので、見守り商品やサービスは使用していませんでしたが、夜は歩いたり外に出ようとする事が多かったので、音の鳴る鈴と、起き上がる時にセンサーが検知する見守りカメラなどを使用していました。センサーが感知すると音がなるので、夜中でも気づくことができ、大変助かったと思います。鈴も音が鳴るので、室内であれば今どこにいるのか把握ができ助かりました。
本人たちは何とか自力でトイレに行こうとするのですが、足元がおぼつかないので転倒してTELをかけられない状況が何度かありました。またトイレに向う途中で間に合わずに粗相してしまうこともあり、握力も弱いため自力で着替えを取り出すために引き出しを開けることも難しいので、そのまま明け方まで糞尿まみれで乾いてしまう前にかけつけることができました。
プライドが高いので、紙おむつを着用をいやがります。大きなベビーがうろうろしている感じなのですが、たまに正気になることがあり、仏壇のロウソクに火をつけて(隠しておいても探し出す能力はあるようで)、消し忘れてボヤの一歩手前で止めることができましたが、カメラがなかったら、どうなっていただろうかと、怖くてなりません。

見守りカメラがあれば、例えば

  • 人感センサーで、玄関に近づいたのに気づけたり
  • ドアセンサーで、徘徊に出かけたのに気づけたり
  • 声掛け機能や会話機能で、徘徊を呼び止められたり
  • 万が一徘徊してしまった際も、録画機能でどのような服装をしていたのか把握出来たり
  • 暗視機能で、高齢者の夜中の徘徊も予防出来たり
  • 「物を取られた」などの妄想も、録画映像を見て本当かどうかを確認したり、部屋の何処に置いたかを見つけてあげたり

できます。

あとでGPSなどのグッズもご紹介しますが、徘徊を未然に防げるのは、見守りサービスの中でも見守りカメラだけです。

最近は家にネットが無くても使える見守りカメラもありますので、まずは一番に見守りカメラを考えてみてください。

高齢者向け見守りカメラのよくある質問(機能、費用、使い方など)

高齢者宅にWiFiがなくても見守りカメラを使う方法は?(他よくある質問)

【おすすめ】高齢者向け見守りカメラランキングTOP3【介護】

※ちなみに現在、実際に老人ホームでも導入されている、見守りカメラとして一通りの機能が備わった「みまもりCUBE」が、30日間3,190円(税込)でキッパリ辞められるお試しキャンペーン中です。

これまで見守りカメラを使われたことが無い方は、試してみるいい機会だと思います。

みまもりCUBE:https://ramrock-eyes.jp/

第二位:GPS

78歳の義父(主人のお父さん)の認知症が徐々に悪化し、ふらふらと外出してしまう事が増えていきました。同居ではなかったため、何時ごろどこに行ってしまったのかわからないことも増え、携帯を持たずに出ていく事も多かったので、連絡も取れないこともありとても心配な状況が続きました。
GPSサービスを利用しました。メリットはとてもたくさんありました。設定した範囲外に出ると通知が鳴り、居場所もすぐにわかるので、探すのに苦労しませんでした。移動速度やその時にいる場所で、電車なのか、タクシーなのか、徒歩なのかなどもすぐに分かるので、タクシーや電車に乗って遠くに行ってしまったこともありましたが、タクシー会社や駅に電話などをし、すぐに保護してもらうことができました。移動している様子や居場所がすぐにわかるというのは本当に助かりました。
デメリットは、少し大きくて、外出するときに持って出るのを忘れてしまった場合は全く役に立たないことです。ひもを付けて首からかけられるようにし、必ず持って行ってもらうことを何度もお願いしましたが、忘れていってしまうこともありました。もう少し小さく、持ち運びがしやすいものがあればさらに便利だったかもしれません。

二つ目はGPS機能です。

例えば高齢者が夜中でも外に出ようとするときに、普段から身に着けるものにGPS機能が付いていれば、仮に居所が分からなくなっても捜索がしやすくなります。

GPSを用いた見守りサービスとして、徘徊するお年寄りにごく小さな端末を普段身に着けるものに忍ばせておくことで、居所が掴みやすくなります。

最近では、GPS端末を入れられる靴も販売されるようになりました。

GPSの費用とデメリット

商品によって値段は違いますが、GPSの端末代が約5,000円程度、これを取り付けられる靴が5,000円程度、杖にお守りとしてぶら下げるなら、お守り袋が2,000円程度となっています。

介護保険が適用されれば、1,500円~6,000円のレンタルもあります。

ただしGPSはあくまでも居所を確認するものですから、徘徊を未然に防ぐことはできず、見つかるまでに危険な目に合う可能性はあります。

そのため基本的には、見守りカメラと併用して使うのが良いでしょう。

第3位:徘徊防止専用のセンサー

徘徊お知らせお待ちくん:https://www.takex-eng.co.jp/ja/products/item/1322/
現在介護施設に勤めているものです。見守りを必要とする側の方は認知症が進み、見当識障害がある方でした。見守りがないと、施設の外に出てしまう恐れがあったため、椅子から立ち上がる時にチャイムが鳴るようにする必要がありました。
①椅子に設置する「座コール」という商品を使っています。メリット:立ち上がり、どこかへ徘徊しようとした時、瞬時に気づくことができる。座面の上に置くだけなので設置が簡単。デメリット:水に濡れると故障してしまうため、排泄の失敗が多い方に使用する際は濡れないよう上に防水性のあるシートを掛ける等の対策が必要。一度尿汚染してしまい、すぐに乾かしたが、壊れてしまい、頑丈とは言えない作り。また、座コール本体からチャイムが鳴るだけなので、遠くにいる場合、チャイムに気づけない事も多い。
②ベッド下に人感センサーを設置しています。メリット:高齢者の方がベッドから足を下ろすと、チャイムが鳴るため立ち上がろうとしている事がわかる。デメリット:足のみならず、布団がセンサーに感知されてしまい、チャイムがなる事も多々あるため、注意が必要。
介護職員のものです。79歳の前頭側頭変形型認知症の症状の男性の方が深夜帯徘徊する傾向があり、何度か転倒されていますので、センサーを導入しています。
メリットとしては、動いたら検知しコールボタンが鳴る機械とリンクさせ、すぐに音が鳴るようになって居ますので、素早い対応ができ転倒等のリスクが減りました。
デメリットとしては、誤作動が起きる時がありますので、寝ている際にばっと駆け寄ってしまうと、寝ていらしたのに起こしてしまったりする時も多々あります。またセンサー自体をひっくり返して壁に向けてしまうと、動作を探知できず徘徊してしまい、転倒されてしまわれるケースもあります。

徘徊防止センサータイプは主に介護現場で用いられているものが多く、インターネットを使わない代わりに50m~100mの通信制限(センサー本体と、ブザーが鳴る親機の距離制限)があります。

タイプとしては、玄関マットのようにセンサーマットをひくタイプや、高齢者に特定の子機を持ってもらって、親機と一定以上の距離が離れた際にブザーが鳴るタイプもあります。

ただセンサータイプは基本的にプロ仕様となっているため、初期費用が高額になりがちです。

例えばこのタイプのセンサーはTAKEXが有名ですが、

  • センサーマットタイプだと82,000円
  • ドアセンサータイプだと63,000円
  • GPSセンサータイプだと162,000円

と個人で購入するのは、やや高額となっています(その上、レンタルプランやお試しプランはありません)。

※Amazonで購入可能。

人感センサーやドアセンサーであれば見守りカメラでも代用できますし、GPSも比較的安価なものが今は民間でありますので、徘徊センサーを買うのは後回しでも良いかもしれません。

第4位:徘徊防止用の鍵をつける

4つ目は徘徊防止鍵です。

自宅の玄関ドアの内側に金具と南京錠を付けることにより、外に出ようとしてもナンバーロック、もしくは専用のカギが無いと開けられない形になっています(外側からしか開けられないサムターンをつけるタイプもある)。

最も原始的な方法ですが、認知症の方の徘徊予防には、ある程度の効果もあります。

取り付けも簡単で大掛かりな工事もいらないため、賃貸の住宅でも取り付けられます(約7,000円程度)。

また鍵自体をロックナンバー式に変えたり、補助鍵を取り付けるといった工事により、徘徊を防ぐこともできます(工事費用は9,000円~20,000円程度)。

デメリットとしては、

  • ご家族が出かける際や、宅配便や来客の際にも、いちいち開錠しなければいけないので面倒
  • 「身体拘束」「虐待」「監禁」というイメージがあり、気が進まない方が多い
  • 高齢者側が無理に脱出しようとした結果、事故につながる事もある(ガラスを割る、窓から出ようとする等)

と言った理由で、認知症や徘徊癖のあるお年寄りを見守っている方でも、意外とドアロックを採用される方は少ない傾向にあるようです。

⇒徘徊防止専用のカギ一覧はこちら

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