高齢者向け見守りサービスの中には、水道メーターの使用量を見ることで、家の中の高齢者が元気に活動しているかを確認してくれるサービスがあります。
つまり「水道が使われている=普段通りの生活を送っている」と予想できるわけですね。
そこでこちらの記事では、具体的な水道メーターで見守りをしてくれる業者・会社についてご紹介します。
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目次
その前に:水道メーターによる見守りの忘れてはいけないデメリット
水道メーターによる見守りサービスには、忘れてはいけないデメリットがあります。
それは、高齢者の急激な変化には、即座に対応できないという事です。
というのも、そもそも水道メーターの異変に気付けるのは、どれだけ早くても翌日になります。
つまり高齢者が転倒したり発作が起きて意識を失ってしまった場合、異変に気付くのが遅れてしまい、直ちに対処すれば助けられた命も間に合わない可能性があります。
この点などは、
- 24時間いつでも安否確認ができる
- 動きを検知し通知が来るので、万が一の場合に早急に気付くことが出来る
という「見守りカメラ」等の方が良いでしょう。
高齢者向け見守りカメラのよくある質問(機能、費用、使い方など)
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料金が意外と高額なのもデメリット
水道メーターによる見守りですが、機械で自動的に水道メーターをチェックする場合、初期費用として数万円が必要になります。
また月額負担も月5,000円程度必要になるので、そこそこの負担となってしまいます。
同じように高齢者の生存確認ができる商品として、Novarsの「みまもり電池」と言うものがあります。
公式サイト:https://mimamori.novars.jp/
この電池が入っている機材を高齢者が使うと、見守り側はそれをスマホ等で確認できるようになっています。
つまり、例えばテレビのリモコンに入れておくと、「テレビを見ている=いつも通り生活している」とわかるわけです。
それ以外にも、「照明器具のリモコンに入れて、寝起きを確認」「エアコンのリモコンに入れて、熱中症対策をしているかを確認」といった使い方も出来ます。
こちらは
- 工事も必要なく
- 水道メーターによる見守りと、ほとんど同じ見守り効果で
- 電池式のため、リモコン以外にも高齢者が普段よく使うものに何でも入れられる汎用性があり
- それでいて月の負担は1,078円(税込)
なので、正直なところ水道メーターによる見守りより、こちらがおすすめです。
↓
水道メーターによる見守りサービスを実施している会社2選
それでは本題に入りますね。
実は水道メーターによる見守りサービスを実施している会社は、とても少ないです。
そこで今回は、2つの業者をご紹介します。
(最新情報は、公式サイトをご確認ください)
1.NPO法人つくしん棒「KIZUKI」
- https://tuku-c.jp/KIZUKI/
「NPO法人つくしん棒」が提供するお年寄り見守りサービスKIZUKIは、水道メーターの使用状況を元に、水道水の不使用や連続使用を通報してくれる見守りサービスです。
離れて暮らす親の自宅に電子式のメーターと通信装置を設置することで、遠方の家族や、見守り応援隊とされる地域の協力者が、高齢者の水道利用の状況を知ることが出来るようになっています。
見守り応援隊は異変の通知を受け取ると、一人暮らしの居住者の安否を確認するため、本人や親族への連絡をしてくれます。
連絡が取れなかった場合は居住者宅に訪問し、反応がなかった場合などは非常事態と判断し、部屋に入ったり必要に応じて救急車を手配することもあります。
見守り応援隊は高齢者の親族の他、NPO法人や地域のJA、民生委員、自治会や近隣住民などにより構成されています。
身寄りのない独居高齢者にとっては、地域とのつながりが持てることで非常に心強く安心できるサービスと言えるでしょう。
見守りサービスの対応地域、申し込むための条件、必要な準備
見守りサービスKIZUKIは全国に対応しており、特別揃えておかねばならない設備・条件などはありません。
まずはホームページのお問い合わせフォームより事前相談を申し込むと、全国にいるサポーターからの訪問と説明を受けることができます。
サービスの価格、月額費用
導入にかかる費用としては、初期費用(工事費用含む)として3〜5万円、月額費用として3,850円(税込)です。
2.株式会社Clues「CLASi」
- https://www.clues.jp/
水道メーターから独居老人を見守ることができるサービスとしては、株式会社Cluesが提供する見守りサービスCLASiもあります。
CLASiはKIZUKIとは異なり、主に集合住宅の管理人に向けてのサービスとなりますが、居住者やその家族への通知機能も豊富であることが魅力です。
例えば、漏水情報や水道未使用情報はもちろんのこと、過去と現在の水道利用状況を照合して異変がないかを察知し通知する機能があります。
また、予め高齢者が留守にする時間帯をシステムに通知しておけば誤通報を防止することも可能です。
見守りサービスの対応地域、申し込むための条件、必要な準備
高齢者の水道使用状況を見守る上で非常に便利なサービスではありますが、留意しておきたい点もあります。
まず、2021年度時点でのCLASi見守りサービス対応地域は東京都のみであること、そしてあくまで管理人向けのサービスであることです。
そのため、サービス申し込み条件としてはまずCLASiシステムを導入している集合住宅の居住者であることが第一です。
上記の条件をクリアしている場合は、管理人を通して機器の設置を相談してみましょう。
サービスの価格、月額費用
導入にかかる費用としては、初期費用は無料となります。
月額費用は、部屋数が4つまでの住宅である場合一律5,280円(税込)、5〜16部屋の場合一室1,320円(税込)となり、それ以上の場合は管理人と業者との間で相談が必要となります。
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