食材やお弁当を宅配するついでに、高齢者の安否確認もしてくれる「宅配見守りサービス」と言うものがあります。
主に離れて暮らす独居高齢者や、日中のみ一人で在宅になってしまうお年寄りに人気があります。
そこで今回は
- 見守り宅配のメリット・デメリット
- 見守り宅配サービスを行っている具体的な5つの業者と、それぞれの口コミや評判
- その他の、宅配見守りサービス全体の体験談
についてご紹介します。
口コミに関しては当サイトで独自に集めたものもございますので、参考になれば幸いです。
◆本サイトの表記には、一部プロモーションを含みます
目次
宅配見守りサービスのメリット
宅配弁当や宅配業者に見守りをお願いするメリットとしては、
- 定期的に直接訪問してくれるので、高齢者の「いつもの様子」が分かる。
- 食事を宅配することで、栄養面の不安が軽減される。
- 一人暮らし高齢者の場合、他の人との会話や交流の機会が増える。
といったものがあります。
例えば宅配弁当による見守りの場合、お弁当の内容も高齢者の健康面を考えられたものが多いです。
つまり高齢者の見守りと食事の管理を一度に出来るというメリットがあります。
また独居高齢者を考えた際に怖いのが”孤独”ですが、宅配による見守りはただ食材を届けるだけでなく(何か変わったことはないか確認する意味も踏まえて)少し話し相手にもなっていただけるので、高齢者の精神面でもいい効果があります。
絶対に忘れてはいけない、宅配見守りのデメリット
この後に詳しくご紹介しますが、高齢者に食事の宅配をして見守ってくれるサービスは、多くても1日1回のペースが限界です。
これでも十分かと思われるかもしれませんが、例えば高齢者が転倒してしまったり、発作を起こして意識を失ってしまった場合、気づくのが1日…いえ数時間でも遅れてしまうと命にかかわります。
宅配による高齢者の見守りサービスですと、こういった”救えた命も救えない”ケースがあるわけです。
安否確認どころか、冷食を玄関先に黙って置いていくような生協に安否確認を期待した私が悪かった。
生協を責めてはいけないことはわかっている。
少し吐き出したかっただけです。— ぐっちぃ (@kumehiguma) March 19, 2020
そのため食事の宅配による見守りは、現在元気で特に容態が急変する恐れのない高齢者向けの安否確認サービスになります。
あくまでも「最近変わったことは無いですか?」と配達員さんに聞いてもらい、その方法によって出来るだけ早く体調が悪いことに気づいてあげるためのサービスなんですね。
もし万が一の際に、すぐに対応したい場合は
- 24時間リアルタイムで見守れる
- 転倒や徘徊した際に、センサーが検知して直ちに教えてくれる
見守りカメラの方が、明らかに向いています。
見守りカメラは録画機能もついていますから、食事や服薬の確認もできますしね。
また高齢者の中には家に知らない人が頻繁に来るのを嫌がる方もいますから、そういった方にも見守りカメラはおすすめできます。
↓
高齢者向け見守りカメラのよくある質問(機能、費用、使い方など)
高齢者宅にWiFiがなくても見守りカメラを使う方法は?(他よくある質問)
【おすすめ】高齢者向け見守りカメラランキングTOP3【介護】
それでは本編に戻りまして、見守りをしてくれる高齢者向けの宅配サービスをご紹介します。
↓【記事の途中ですが、見守り方法に迷ったらこの記事がおすすめ】↓
食事・お弁当の宅配による高齢者の見守りサービスを実施している業者5選
共通して予めお伝えしておくと、宅配による見守りサービスの場合、いわゆる”安否確認サービス代金”というのは商品代金内に含まれているため、別途かかる事は無いようです。
そのため各会社の”サービス利用の料金・費用”では、純粋なお弁当や食材・飲料の金額をご紹介しております。
(最新情報は、公式サイトをご確認ください)
1.ヤクルトの配達見守り訪問(ヤクルトの宅配見守り)
- https://helpmanjapan.com/article/6673
ヤクルトでは「愛の訪問活動」と言う名前で、高齢者向けの安否確認サービスを実施しています。
この活動ではヤクルトレディが一人暮らしの高齢者宅に週1回ヤクルトなどの商品を宅配して、見守りや安否確認を行ってくれたり、話し相手になってくれたりします
もし宅配時に高齢者が倒れていたなどの異常があった場合は、直ちに警察や自治体、救急などに連絡をしてくれます。
対応地域・都道府県
北海道から沖縄県まで
サービス利用の料金・費用
宅配専用商品の場合、500円から1,000円程度(いずれも7本あたり)。
ヤクルトの宅配見守りの口コミ・評判
もともとヤクルトは祖父母とも好きで、ほぼ毎週スーパーで購入していたため、「スーパーまで買いに行く手間も省けるし、見守ってくれるなら便利だ」と導入を決めた。玄関先でのちょっとした会話も楽しみなようである。配達員さんも忙しいので何分もおしゃべり、というわけにはいかないが「暑いですね」「そろそろお祭りがありますね」など、ちょっとした会話ができるだけでもイキイキとするようである。
ひとりで暮らす母親は、最近ヤクルトにハマっているらしい。そして、1週間に2回手渡しで受け取り、安否確認をしてもらってるそうな。こりゃいいや。
— てらこ (@Z41EvP2uoKOHcpB) December 5, 2020
あとヤクルト。物凄く態度が悪い。出なかったら永遠にノックと ヤクルトでぇす!の大声を続けられる。
安否確認()と売上げ(販売員が買い上げる方式だから何をしても売れる分は売りたい)があるのは分かる。けど、母が話しかけてもスルーするとか、態度が最悪。近所付き合いがあってやめられない草— aizu🐎³₃³₃ (@_ai_zu) May 15, 2020
2.ワタミの宅食による見守り
- https://www.watami-takushoku.co.jp/contents/jobs
決まった時間帯に、「まごころスタッフさん」がお弁当を1日1回(夕食)自宅に届けてくれます。
お弁当は手渡しを基本としていて、利用している老人の異変に気付いた時は、市区町村の指定の連絡先に通報してくれます。
対応地域・都道府県
国内全域(ただし、離島など一部冷凍食品がお届け出来ないエリアは除く)
サービス利用の料金・費用
- おかずとご飯で580円(税込)
- おかずのみで490円(税込)から680円(税込)(主菜の量や品目数によって異なります)
ワタミの高齢者の見守りサービスの口コミ・評判
かかった費用は一週間で3080円です。一週間といっても、正確には平日5日分の食事を宅配してもらうサービスになります。実際に利用して感じたメリットは、遠く離れている母を誰かが見守ってくれるのと同時に、食事の配送まで行ってくれることで、課題や不安が2つも同時に解決してしまったことです。
一方でデメリットは、一度始めてしまうと辞められないことです。正直、食事の内容には不満があり、別の会社に乗り換えたほうが良いと思ったのですが、見守ってくれている人との会話を楽しみにしていることもあり、変更できなくなってしまっています。
3.宅配クック123
- https://takuhaicook123.jp/
宅配クック123では、1日1回もしくは2回(昼食と夕食の宅配が可能)お弁当を届けてもらえます。
そして宅配弁当を届ける時は原則手渡しで、利用者に一声かけ、見守りも行います。
チャイムを鳴らしても反応がない場合は、緊急連絡先に連絡してもらえます。
またお弁当を渡した際に何か変化が見られた場合、ケアマネージャーや離れた家族に連絡をしてもらえます。
対応地域・都道府県
北海道から沖縄県までの全国対応
サービス利用の料金・費用
- おかずとご飯で税込み594円(税込)
- おかずのみで税込み540円(税込)
宅配クック123の見守りサービスの口コミ・評判
宅配123
【具体的な見守り・安否確認の方法】
お弁当宅配の際に声がけしてもらい、不在だったり何か変な事があれば、指定の電話番号に連絡してもらえるというサービスでした。見守り時間については、弁当宅配の時のほんの数分程度の事で、実際にどれくらい確認するかはその人の裁量のようです。具体的には、その時間帯に暗く応答がない事から、不在なのか留守なのかわかりませんがという連絡が数回きた程度でした。結果的には、夜の宅配が遅くなったことから既に寝ていたという事でしたが…。
【かかった費用について】
お弁当代のみで、特別な費用はかかりませんでした。
【実際に利用して感じたメリット】
医者と行政の間でたらい回しになり、祖母の面倒も見なくてはいけなかったので、状況を確認して連絡してくれるというだけでも非常に助かりました。
【実際に利用して感じたデメリット】
本当に、居るか居ないかくらいしか確認してもらえません。普通に呼び出しに応じていれば、何の報告もありません。失踪していないかだけの確認です。しっかりとした見守りサービスを頼みたい人には、いまいちなサービスではないでしょうか。認知症ではない高齢者のみの世帯、他のサービスに付随してこのサービスを頼むなどであれば充分効果はあると思います。
4.コープ 生協のお弁当宅配
- https://www.coop-takuhai.jp/haisyoku#top
宅配業者が1日1回(夕食)お弁当を手渡しし、見守りを行ってくれます。
利用しているお年寄りに何か異変があった場合は、事前に取り決めた行政などの連絡先へ連絡・通報してくれます。
対応地域・都道府県
北海道から沖縄県までの全国
サービス利用の料金・費用
- おかずとご飯で530円(税込)から580円(税込)程度
- おかずのみで550円(税込)から700円(税込)程度(主菜の量や品目数によって違います)
コープ・生協の宅配安否確認サービスの口コミ・評判
安否確認の依頼。生協の人が一週間前の商品がそのまま積んであるので心配だから開けてほしいとのこと。警官立会い。もしかして?と思いつつポストから開錠すると、ドアガードが作動。ドアガードも開錠。警官が声をかけながら中に入ると布団で動けなくなっていた。救急車を呼ぶ。生協の人、グッジョブ!
— 鍵屋のおぎっちゃん (@menzlibm) October 25, 2018
週一で届く生協のネットスーパーを一人暮らしで高齢の母が利用しています。
安否確認や重たいものを購入できるので安心です。#ノンストップ— yucco (@So10201) December 15, 2017
コープさっぽろ(生協)の宅配サービスの主な利用者は、なかなかスーパーまで来られない老人らしい。安否確認も兼ねていて、宅配員は地域のおばちゃんがやっていることが多く、荷物を届けたら老人たちとしばらく話すことを重要視してるらしい。セーフティーネット。イオンの宅配とは違うサービス。
— さのかずや / TORCH Inc. (@sanokazuya0306) March 19, 2016
田舎に住んでると、生協の凄さを感じる。当日配達、翌日配達は無理だし値段も安くないけど、どんなに田舎でも来る。ばあちゃんちに居た時にうっかり時間に取りにいけなかったら家まで配達員が安否確認しに来たしな。配達員の性格によるのかもしれんが、安否確認システムまで果たしてる。
— chomi (@chomi14) February 15, 2014
5.シルバーライフグループの配食のふれ愛
独居高齢者宅などに、「まごころ弁当」を宅配してくれます( 「昼食のみ」「夕食のみ」「昼食と夕食」から選べます)。
お弁当は基本手渡しとなります。
対応地域・都道府県
北海道から沖縄県まで
サービス利用の料金・費用
- おかずとご飯で540円(税込)
- おかずのみで486円(税込)
その他の、宅配弁当・食事宅配見守りサービスの体験談(メリット・デメリット)
それでは最後に、今回ご紹介した5社以外の宅配見守りサービスの口コミについてご紹介します。
医療食ということもあり1食の単価が高めの設定で、ひと月に総額で5万円をこす費用がかかるのと、カリウム・塩分・カロリー などの制限ありすぎてメニューに変化があまりつけられなかったようで、あまり義父の食欲をそそることができなかったのもデメリットだったと思います。 結局 三ヶ月ほどで義父の体調がちょっと改善したこともあり、食事の配達も見守りも解約しました。
外出中や眠ってしまっていることもあったようですが、そのような場合でも、お弁当がそのままになっていれば、翌日には気づいていただけるので、安心することができました。
日々の食料品の買い物であっても、だんだんと大変な作業になってしまっていたようで、遠方で現役で働く両親や私自身にとって、このサービスはとてもありがたいものでした。
しかも、このサービスのお値段が、1食あたり200円程度であり、金銭面でもとても助かっていました。祖父母は食事量がとても多いので、ご飯を自分で炊いて追加していたようですが、私には食べきれない量でした。栄養バランスも考えられており、このサービスには感謝してもしきれません。
料金は一食500円でした。メリットしかなかったです。何か行事があると、特別食が届けられ四季の移り変わりが感じられて嬉しそうでした。入れ物もサッと洗い流せるタイプなのですが、見た目的にはおかず1つずつにカップがついている様な見た目になったおり、少しでも美味しく見えるように工夫されている様に感じました。ただ、私が食べた感想は料理の味付けが全体に病院食で、何を食べても味気ない感じでしたがお年寄りの体にはあのくらいの塩分が良いのかもしれないですね。
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