高齢者向けの見守りサービスやグッズは、何も離れて暮らす両親や、独居老人向けの物ばかりではございません。
仮に高齢者と同居されていても、日中は家族が働きに出て留守にするため、高齢者が一人在宅の状況になってしまって不安…というケースもあります。
こういった状況ですと、確かに家族が留守にしている間に高齢者が転倒して骨折してしまったり、徘徊癖がある場合は徘徊してしまったり…そうでなくても、いつ急に体調の変化が起こってしまうかわかりません。
ご家族が仕事に出て留守の場合は、もし万が一の事が起こった際も6時間以上放置してしまう可能性があり…すぐに気づけた場合は助かった命も、助からない可能性もあります。
そこでこちらの記事では、日中に在宅している高齢者向けの、おすすめの見守りシステム・グッズのジャンルについてご紹介します。
気軽な見守りグッズから、本格的な見守りサービスへと順番にご紹介します。
◆本サイトの表記には、一部プロモーションを含みます
目次
1.センサー型の在宅見守りシステムを使う
公式サイト:https://mimamori.novars.jp/
センサー型の見守りといえば、Mabeeeの「みまもり電池」が有名です。
この「みまもり電池」という特別な単三電池を入れた家電を高齢者が使うとセンサーが働き、見守り側が把握できるようになっています。
例えばテレビのリモコンに入れれば、「テレビのリモコンを使っている=高齢者が自宅で普通に活動している」という形で、在宅中の高齢者の安否を確認することが出来るわけですね。
他にも、例えば
- エアコンのリモコンに入れる⇒高齢者が熱中症対策にちゃんとエアコンを使っているか把握できる
- 照明器具のリモコンに入れる⇒何時に起きて、何時に寝ているかわかる。また昼間なのに起きていない場合は異常に気付ける
こういった使い方も出来ます。
簡単な見守り方法ではありますが、月々の負担額が1,000円程度と安価なため、見守られる高齢者が比較的自立している場合には、一番におすすめの見守り方法です。
また家の様子がわかるカメラ等と違ってプライバシー面も問題ないため、監視カメラのような印象は受けず、高齢者側も受け入れてくれやすいです。
また、そもそも隠れて利用することもできます。
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センサー型の見守り方法で、在宅の高齢者を見守るデメリット
センサー型の見守りの場合、家庭用見守りカメラと違い、実際の映像を見ることはできません。
そのため異常を検知した場合でも、カメラなどで実際に現場を把握することはできず、自分が実家に帰るか、お世話になっている介護者に来てもらうか、もしくは高齢者に電話やメールなどで安否確認をする必要があります。
また家電を使っていない事で「何かおかしいかも?」と異常を察する見守り方法のため、例えば転倒した際に、早急に事態に気付けるわけではありません。
ちなみに見守り家電タイプの中で最も安価なのは「みまもり電池」ですが、それ以外にも、いくつか似たような仕組みの見守り家電はあります。
以下の記事で紹介しているので、このタイプの見守り方法に興味がある場合は読んでみてください。
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一人暮らしの高齢者向け見守り家電4つ【冷蔵庫・ポット・テレビほか】
高齢者向け見守り機能つきエアコン5選【三菱・ダイキン・日立・パナ・富士通】
一人暮らしの老人の安否確認ができる家電(ポット・冷蔵庫)を紹介
2.家の様子が見られる見守りカメラ(介護カメラ)を使う
※見守りカメラについては、以下の記事で基本的な「よくある質問」にお答えしているので、ぜひこちらの記事も読んでいただければと思います。
高齢者向け見守りカメラのよくある質問(機能、費用、使い方など)
高齢者宅にWiFiがなくても見守りカメラを使う方法は?(他よくある質問)
在宅高齢者向けに、見守りカメラを使うメリット
見守りカメラのメリットは、外出先でもスマホでリアルタイムで在宅の高齢者の様子を確認できる点です。
また見守りカメラによっては映像を複数人で確認できるので、家族・兄弟が外出先で同時に見守ることが出来ます。
複数人のスマホで映像を共有できる高齢者向けの見守りカメラ3選
また見守りカメラの中には赤外線による暗視機能がある商品もあるので、仮に夜勤で夜中に高齢者を一人在宅にしてしまう場合でも、見守りカメラでしっかり見守れます。
高齢者向け夜間の赤外線・暗視機能のある見守りカメラ4選【おすすめ】
センサーと通知で、見守る側の負担を減らせる&異常に即座に気付ける
見守りカメラには人の動きを感知できる人感センサーを搭載し、動きがあるとスマホやガラケーに通知してくれる見守りカメラもあります。
この機能があれば外出先で常に見守っていなくても、通知があったとき(徘徊や転倒があったとき)だけ映像を確認すれば、見守る側に負担もなく安否確認が出来ます。
メール等の通知機能がある高齢者向け見守りカメラおすすめ3選
また転倒や徘徊などの異常があった際にすぐに通知が来て映像が確認できるので、即座に対処出来るというのもメリットです。
声掛け機能や会話機能があるので、人が駆けつけるまでに、どうすればいいのかアドバイスを送る事も出来ます。
録画機能があるので、食事・服薬の確認も可能
また見守りカメラは基本的に24時間映像が録画されているので、その映像をいつでも確認できます。
例えば認知症の症状がある方の場合、食事や薬を飲むのを忘れてしまいがちですが、そういったことが無かったかどうか、空いている時間に気軽にチェックも出来ます。
もし食べ忘れ・飲み忘れがあれば、メールや電話で連絡することも出来ますし、会話機能でそのままカメラ越しに話しかけることも出来ます。
見守りカメラの費用の目安
こちらも詳細については、以下の記事でご紹介しています。
価格・月額費用の安い、日本製の高齢者向け見守りカメラ2選【中国製との違いも】
簡単にご紹介すると、買取型の見守りカメラの場合、安い物で3,000円から、高いもので70,000円以上となります。
ただし基本的に高齢者の見守りに関しては、買取型のカメラはおすすめしません(理由は上の記事をお読みください)。
一方で月額契約型の見守りカメラの場合、費用は3,000~5,000円程度です。
データの保存期間によっては、月8,500円程度するところもあります。
見守りカメラのデメリット
家の様子がわかるカメラですが、やはり高齢者によっては監視カメラのように感じる方もいます。
もしご家族が見守りカメラに納得しなさそうなタイプでしたら、以下の記事なども読んでみてください。
高齢者に見守りカメラを納得してもらう説得方法【プライバシー問題】
↓【記事の途中ですが、見守り方法に迷ったらこの記事がおすすめ】↓
3.セコム・アルソックなど警備会社の見守りサービスを利用する
警備会社の見守りサービスは、日中一人暮らし状態となっている高齢者に万が一の事態が起きた際、家族がすぐに対応できない場合(例えば職場が遠い等)に大変心強いサービスです。
セキュリティ会社の見守りサービスの使い方は、非常にシンプルです。
室内の動線上に設置しているコントローラーやペンダントタイプのボタンを押下すると、即座に近隣の警備員が駆けつけるシステムです。
また必要に応じて、警備員が救急車を手配することもあります。
突然の発作など予期せぬ異変に見舞われると、対応の遅れが命取りとなってしまうこともあります。
ペンダント型ボタンは、急な体調悪化の際に胸のあたりを押さえるお年寄りの動作を配慮して作られており、歩行困難でどうにもならない時にも通報ボタンを押すことができます。
またオプションでセンサーなどによる通報・安否確認サービスも併用可能です。
セキュリティ会社の見守り金額
機器レンタルにかかる費用は、ボタン式の通報機器のみで、おおよそ月額3,000円前後となっています。
その他オプションをつけると値段も変わってくるので、必要に応じて考えると良いでしょう。
※詳しくはこちらの記事をお読みください。
警備会社の高齢者見守りサービスまとめ(内容・費用・デメリットなど)
高齢者の見守りはセコムとアルソックどっちがおすすめ?【比較】
【評判】アルソックの見守りサポートを高齢者に使った口コミ【13名】
セキュリティ会社の見守りのデメリット
セキュリティ会社の見守りのデメリットは、高齢者自身が何かしらの行動をする必要があるという事です。
例えば認知症などを患い、理解力・判断力ともに低下している場合、正しく機器を使いこなせない場合もあります。
また本当に緊急時になると、ブザーを押す余裕さえないかもしれません。
こういった面では、高齢者側が何もしなくても異常を検知できる、センサー型や見守りカメラの方が向いています。
後はやはり、駆けつけのたびに安くはない金額がかかる点も忘れてはいけません。
高齢者に異常があった際に家族が駆けつけられない場合は必須のサービスですが、もし気づくことさえできれば自分たちで対処できるのであれば、他の見守りサービスを利用した方が費用を抑えられるでしょう。
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